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「イッソウさん、たすくさんが話してくれたこと」菅平アフターマッチファンクション (スピンオフ)#1
2022.9.3
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7月24日に菅平で開催したジュニアラグビー(中学生の12人制ラグビー)のアフター マッチ ファンクション(以下AMF)。RCCAから参加したイッソウさん(代表理事)、メンバーのたすくさんが、中学生に伝えてくれたことを紹介します。

7月24日、U13(中1生)の練習試合にお邪魔しました!(中央の白Tが高橋一聡 代表理事)

試合後の中学生たちにイッソウさんが語り始めたのは、ニュージーランドに留学してプレーした時のこと。社会人1、2年目、自身の強い希望で叶った生活でした。


当時、僕は、社会人の「東日本社会人リーグ」というリーグに所属していた伊勢丹で、NO8としてプレーしていました。実は留学先で一番印象に残っているのが、AMFなんです。

英語はあまり得意ではなかったし、チームメートとすぐに、しっかりコミュニケーションができたわけではなかった。日本から来た新入り選手にとって、プレーすることは、自分を表現する数少ない方法だったので、一生懸命がんばりました。

あるゲームが終わって、 AMFに参加しようとクラブハウスに行くと、地元のおじさん、おばさんがビールを飲みながら話しかけてくれました。「きょうはいいプレーだったね!」。それが自分にとっては、すごくうれしくて、よく覚えている。

一緒にラグビーをしている仲間から認められることがもちろん大事だけれど、そのまちに住んで、そのチームを支えている人に認めてもらえたような気がしてうれしかった。

試合終わりのファンクションで、選手とまちの人が笑い合っている。お腹の出たおじさんが、選手にビールをご馳走していたりする。そういう雰囲気にも感激した。ラグビーは選手だけのものではないな、いろんな関わり方があって、全部ひっくるめてラグビーなんだなと実感しました。

ニュージーランドのオークランドという街で過ごした3か月で、一番印象に残ったのは、プレーそのものではなくて、この時のAMFの体験でした。

僕たちRCCAは、「スパイクのいらないラグビークラブ」です。ラグビーにはいろんな関わり方ができて、僕らのようにもうプレーしていない人も、サポートという形でラグビーに関わる、加わることができる。RCCAではその関わり方の一つとして、ケガやお家の事情から、ラグビーがプレーできない人を支えることができないかと思っています。もしみんなの周りにそういう仲間がいたら、RCCAを紹介してみてください。

ファンクションで声をかけてくれたおじさんのように、僕も、ラグビーが好きな人同士、気軽に声を掛け合いたいし、もし困っている人がいたら、みんなでなんとか手助けしたい。ラグビーの仲間って、チームとか年齢性別関係なく、そうありたいって思う。

きょう戦った相手とも、仲間だと思う。試合はもちろん、試合以外のところでもつながっていけたら面白いよね。僕らも、きょうこうしてみんなと会えたことは何かの縁だと思う。ラグビー場や街なかで僕らを見かけたら、声かけてください。ビールとはいかなくても、ジュースくらいはご馳走するからね。きょうは仲間に加えてもらって、ありがとうございました。

小金井ラグビースクールの試合前の表情

参加した中学生から後日、感想が届きました。

「ラグビーは試合が終わったら、もう会わないんじゃないスポーツだと思った」

「僕は試合がうまくいかないと、すぐにキレて悔しい気持ちを吐き出してしまう。それは相手がいることだから、我慢しなくちゃと思った」

「自分が練習に行けて、ボールやグラウンド、一緒にラグビーをできる人がいることは恵まれている。感謝したい」

「スパイクのいらないラグビークラブ」RCCAがサポートして行なわれたAMF。ここ2年、感染管理の影響で多くの試合が中止になり、開催されても「余計な」接触は避ける傾向から、AMFはすっかり過去のものになっていました。多感な中学生たちがファンクションで感じてくれたことがあったらRCCAはとても、うれしい。(たすくさん編につづく)

*ファンクションは中学スクール2チームに協力をいただいたき、感染には十分な注意を払いつつ、行ないました!

協力:小金井ラグビースクール、BBK(しながわバンブーRFC、文京RS、葛飾RSの合同チーム)

ファンクションの後には、RCCAと川原レフリーから中学生た、記念品をプレゼント