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AMF TOKYO PIT STOP #04 アフターレポート
2023.2.7

AMF(アフターマッチファンクション)TOKYO PIT STOPとは?

スパイクを履かない人たちがつくるアフターマッチファンクション。
ラグビーやラグビーフレンドとつながりのある様々な人と人とをつなぐ場。
メンバーやゲストがそれぞれ自由に持ち寄った企画や提案を発信し、ノミクイしながらアレコレ語らう場。RCCAは現在なにをやっているの?を報告する場。


2023年初回のAMF TOKYO PITは、vol.3に引き続き、高田馬場にあるラグビーダイナー「No Side Club」に約30名のメンバー、ビジターの方々にお集まりいただきました。

国内プロリーグ、リーグワンの開催日ということもあり、サポートするチームジャージーを身にまとい、スタジアムから直接お越し頂いた方(遠くは何と神戸から!)もいらっしゃいました。

さて今回のPITでは、まず代表の高橋から、菅平クラブハウス構想の進捗報告がありました。
ラグビー合宿の聖地とされる菅平は、もちろん合宿の当事者である選手ありきで宿泊施設やグラウンド整備などが行われてきました。

しかし、ここ2〜30年の間に、選手たちと同等数の父兄やファン、OBOGなどが菅平に訪れるようになってきました。

それ以前も選手以外の人々は存在してはいましたが、どちらかといえば「草葉の陰から」こっそり応援していた方々が大多数であり、これらの人々が拠り所となれる場所は無くて当たり前であり、選手以外のサポーターの絶対数が増えた現在でも、そのままの状態が続いているのが現状です。

高橋からは、ラグビーカルチャーのひとつである「アフターマッチファンクション(AMF)」について言及がありました。

これまで日本に根付いていたAMF は、まずは選手を壇上に上げ、ゲームの所感を言い、その後軽食と交流の時間を設けて、最後は部歌を歌って解散という、一部の関係者のみで行われる、クローズな会合でした。

もちろん、グラウンドでバチバチにやり合った後、敵味方入り混じっての交流会という「ノーサイド精神」は、確かに存在してはいましたし、それがあったから、選手を引退した後も、ラグビーは敵味方問わず仲間意識が強いという文化が醸成されてきたと想像できます。

ただ海外におけるAMFは、少し毛色が違います。高橋がラグビーを通して過ごしたNZでは、地域のラグビークラブには必ずグラウンドのとなりにクラブハウスがありました。

そこでは、午前中から老若男女が集っていて、キッズからトップカテゴリーのゲームを肴にビールを飲んで語り合い、ゲームの状況に一喜一憂しながらラグビーを楽しむのです。

そして、ゲームが終わった選手たちは同じクラブハウスの空間に合流し、ホームで良いプレーをした選手にも、ビジターで手強かった選手にも一杯奢って讃える、これがAMF のスタイルだったといいます。

高橋はこの空気感の中で、「本当の意味で地域の仲間になれた気がした」と言っています。

私たちRCCAが作りたい、目指したいクラブハウスの形は、まさにこういうことなのです。
クラブハウスには、スポーツを楽しむことの本質が詰まっていると、私たちは考えています。

そのあと、ラグビージャーナリストの村上晃一さんをお迎えして、RCCA事務局で獅子奮迅の活躍を見せるスーパーディーバ、北川女史とのトークセッションがありました。

ここでは、魔法のやかん基金が発足した経緯や、これからの展望などをテーマに、事例を交えながら展開されました。

さらに、ゲーム直後にも関わらず参加してくれた東芝BL所属の小鍛冶選手と村上さんのインタビュー形式での即席トークセッションがありました。

小鍛治選手がラグビーを始めたきっかけや、ここでは書けないウラ話など、小鍛治選手の実直で柔らかい人柄も相まって、とても楽しいセッションとなりました。

その他にも、元代表でリコーBRアンバサダーの田沼氏と広報の野田さんからは、サプライズでブラックラムズのグッズ配布していただいたり、先週冬の菅平に人生初めて行ってきたというJALWINGSラグビー部HCの矢部哲郎さんからは、その時の感動体験を披露して下さったりと、とても内容盛りだくさんで、盛会のうちに終わることができました。

RCCAのコンセプトは、「スパイクのいらないラグビーチーム」です。
主役はラグビー選手ではなく、ラグビースピリットであり、ラグビーカルチャーです。
このマインドを持った人々のコミュニティは、きっと社会に対して良いことが提案でき、それを具現化できるものと信じています。

私たちは、これからもこの主旨に賛同していただける仲間を増やしていくため、AMF TOKYO PITのようなイベントを通じて、丁寧に、かつ楽しく、より多くの方々に知っていただく機会を作っていきたいと考えています。

まだ、参加してないよ、の方も、全部参加してるよ、の方も、全員ひっくるめて、次のAMF TOKYO PITが開催された際には、ぜひお誘い合わせの上、ご参加下さい。

村松 歩(RCCA 副理事)


*今回は皆さまから16,000円のご寄付を頂きました。
(参加者24名×500円=12,000円 / グッズ販売数8個×500円=4,000円)
ご協力頂きありがとうございました。